『虐待を受けた子どものアセスメントとケア』の続編。前書では、多面的アセスメントの必要性、アセスメントとケアのリンクの密接さ、ケアの様々なアプローチを心理と福祉の両者の観点から解説したが、本書ではさらに踏み込み、子どもの保護の段階に分けて心理と福祉の共同をみていく。
児童虐待は背景や事情が多岐にわたり、一時保護を経て施設入所・里親委託になるケースや家族再統合などでは複数の機関や専門職の支援・対応が不可欠である。
本書では、①地域(在宅)での支援と児童相談所での一時保護、②乳児院・児童養護施設入所、里親委託、そして③施設出所後の家族再統合の3段階に分けて各段階での支援・段階を解説する。心理・福祉など最前線の現場で実務にあたる執筆陣が、事例を紹介しながらアセスメントと支援のポイントを解説し、現場でのヒントを提示する。