近代日本の知性の歴史を「批評」の観点から検討。本書は柄谷行人の論文「近代日本の批評昭和前期」を中心に、浅田彰、柄谷、蓮実重彦、三浦雅士が徹底討議。昭和という時代を腑分けし狭義の文学批評を越えて、その文学・思想を捉え直し、新たな批評史を展開。「批評」とは何かを問う画期的企図。批評史略年表を付す。