4cmの木の妖精のおじいちゃんノームは、不器用で、せっかちで、いつも失敗ばかり。ダメな自分がわかっていても、自分が本当に好きなことだけをして、のんきに楽しく暮らしています。そんなある日、男の子が大事にしているノームの暮らしを描いた本を見て、怒ったノームはその本を破いてしまします! そんな自分に心から反省したノームは、男の子のために世界一素敵な絵本を描いてプレゼントします。ノームの世界一大好きなものは、やがて男の子にとっても世界一大好きなものに。大人になった作者から、いじめられてばかりいた、子どもの頃の自分への手紙となったという絵本。「おろかな君よ、世界一不器用にゆっくり進め。一番最後の最後に、必ずうまくいくから」。嫌いだった自分のことが好きになれたのは、好きなことを夢中で頑張って続けたからという作者の経験に基づく心強いメッセージが胸に響く一冊。