一見奇妙な機械の構造も、動きだすと巧妙なからくりであることがわかる。樫の実荒らしの「かししぎぞうむし」の場合も同じで、その途方もなく長い口、それこそピンと張っていないと足にからまりそうな口が、いったい何のためなのか、その仕事ぶりが教えてくれる。