自分の意見は少数派である,あるいはそうなりそうだとわかった人は孤立を恐れて沈黙し,逆に自分が多数派だと認知した人は声高に発言する。沈黙は雄弁を生み,雄弁は沈黙を生むというこの螺旋状のプロセスの中で,少数派はますます少数派になっていく……。長らく絶版となっていた世論研究の名著,待望の復刻版。