人は何のために生きているのだろう? この問いには、紀元前から現代まで、老子、孔子、カント、トルストイ、漱石、アッラー……などなど、作家、哲学者から、思想家、科学者、果ては神(の代弁者)に至るまで、ありとあらゆる「賢者」たちが答えを示してきた。 しかし、実際に彼らの人生論をひもといてみると、迂遠で、晦渋で、いつのまにかはぐらかされたり、結局「結論」がよくわからなかったりする。
本書は、そんな「賢者」たちの人生論を「結局なにが言いたいのか」の1点で読み解き、著者独特の視点から「判定」「批評」するという大胆不敵な試みである。 人類史上の叡智が凝縮された何十通りもの「人生の意味」を、端的に紹介する。