満州からの引揚げ後、ジャズ・ピアニストの道を歩み出した少女は、才能と幸運に恵まれて、一九五六年、憧れの米国留学を果たし、本場ニューヨークで注目を浴びる。だが、立ちはだかる人種や性の壁、そして出産・離婚…。作曲・編曲家、ビッグバンド・リーダーとしても国際的に活躍する在米の著者が、波瀾に満ちた過去を初めてつづる自伝。