十九世紀、イスラーム世界は西欧の帝国主義により存亡の危機に陥る。明治維新前から列強の圧力を受け、やがて日露戦争を引き起こす日本の動きと無縁でない改革運動と近代化への挑戦の道を、現代イスラームの民族問題とつなげて綴る。