マルチメディア環境の下で、ネットワークの参加者が「あまねく公平」に便益を享受できる仕組みは、一体どんなものか。米国で電話事業に固有の概念として生れ、発展し変化しつつある「ユニバーサル・サービス」の理念と実際を紹介。情報ハイウェイ構想に代表される、先進国の高度情報社会の実現と、まったく対照的な途上国の、シビルミニマムとしての電話普及の両面において、この理念を達成するための課題を具体的に考察する。