痛快無比、日本でも有数の低投票率の兵庫県知事選挙に挑んだ候補者勝谷誠彦本人が綴った渾身のルポ。
全41市町を回って見えてきたものは、この国の民主主義の姿。
多選いいじゃないか、震災復興での井戸さんの功績は大きい、でも、その後兵庫県は豊かになりましたかと問い、2017年4月26日、愛する兵庫のため兵庫県知事をやりますと、勝谷誠彦は立候補宣言しました。
周りにはマネージャーのT-1さんと、勝谷誠彦有料配信メールを配信する世論社社長高橋さんの二人だけ。
まさに絵にかいたような泡沫候補。
そこから、一町、一市、一町、一市と講演会を積み重ね、ボランティアが一人一人と集まり、兵庫県41全市町を回り終わったときには、朝日新聞に「追い上げている」と書かれるまでになりました。
その破壊的パワーと情熱によって獲得した票数は64万。
結果は、落選でしたが、「いいもの、美味しいものなどについて、これほど豊かな県はそうはない」と本書の最後に書いた、勝谷誠彦。かなりの感動と兵庫愛が詰まっています。