「ボクの飼い主はとっても優しい。そう、誰にでも優しいんだ。だからある日ボクは家を出た」。ホレイショは、飼い主のケイシーさんにとってもだいじにされていました。けれども、ケイシーさんが、博愛主義的に優しいのが気に入らなくて、ある日、しかめっつらで家を出ます。誇り高いおじさんねこのホレイショですが、じつは坊ちゃん育ちの世間知らず。なにしろ、魚屋の前でニャーと鳴けば、魚がもらえると思っているのですから…。さあ、ホレイショが、肩の力を抜いて甘える気になるまでの、苦労話を聞いてやってください。