• Author塩野七生
  • Publisher文藝春秋
  • ISBN9784166611409
  • Publish Date2017年9月

逆襲される文明 / 日本人へ 4

騒然とした日々の出来事から、普遍の教訓を抜き出す珠玉のエッセイ集。



「イスラム国」が引き起こした戦争とテロが世界を震撼させる一方で、EUは揺らぎつづけ、ついにイギリスが離脱。その間も難民の流入は止まることがない。アメリカではトランプ大統領が誕生し、その発言が物議をかもす。そして日本はいまだ不況から抜け出せず……まるでローマ帝国の滅亡を思わせる激動の時代に、私たちは生きている。



古代ギリシア、ローマ帝国、ルネサンス時代の歴史との対話を、およそ半世紀にわたってつづけてきた著者は、移りゆく日々の情勢を扱いながら、そこから歴史の教訓を抜き出す。



「宗教は、人間が自信を失った時代に肥大化する」

「民主政が危機に陥るのは、独裁者が台頭してきたからではない。民主主義そのものに内包されていた欠陥が、表面に出てきたときなのである」

「歴史を経ることで人間は進歩するとは思っていない」



また、世界情勢だけではなく、祖国日本への愛にあふれた提言や、先達として後輩女性への率直なアドバイスもつづられる。

月刊「文藝春秋」の好評連載「日本人へ」第4弾。

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