「笑いの世界」を席巻した吉本興業、その現役常務が書き下ろす笑いの本質と企業戦略。大阪という地域性の笑いと全国区の笑いとの間に差異はあるのか?現代人にとって、笑いとは何か?そして、笑いが及ぼす経済効果とは、果たしてどれほどのものなのか?それらを考察しながら「緻密に考えられたいい加減さ」を著者は吉本の本質だと定義する。その上で、次なる目標は「感動」をいかに人の心に呼び起こすかなのだと説く。吉本興業の苦闘の歴史を辿りながら、新しい笑いの行き着く先を「感動産業」と規定する著者の、目からウロコな「経済論」。