1950年、アンナプルナ。正確な地図もなく、モンスーンの襲来目前というきわめて困難な条件のもとで、フランス遠征隊は必死の努力をつづけ、ついに8000メートル峰の初登頂に成功した。-隊長エルゾーグは凍勝のため手足の指を失ったが、彼の記したこの冒険物語は、人びとの勇気と友情や、山への痛切な思いにあふれ、深い感銘を与える。中学以上。