アラマタ博士がみつけたニッポンの偉人・奇人・変人226人!
現代ニッポンを代表する「変人」荒俣博士が紹介するニッポン人物列伝。素晴らしい偉業を成し遂げた偉人のみならず、意外な行動で人々を驚かせた奇人、変なことにこだわり続けた変人など、226人を紹介。小学生から大人まで、読めば勇気があふれだす。人間って面白い!
●本文より・監修者からのメッセージ
とうとう、ふしぎな日本人物事典ができあがってしまいました。
ここに取りあげた人々は、偉人や賢人ばかりではありません。失敗した人も、悪事を働いた人も、まったく無名のままで亡くなってしまった人も、たくさん出てきます。冒頭の16ページには、日本史に残る「子ども」を特集しましたし、もちろん国籍も「日本」にかぎってはおりません。なにしろ、日本という国ができる前に日本列島にすんでいたらしい人物まで登場するのですから。
それから、人間はまた、たくさんの面をもっています。いい面も、悪い面も、ひっくるめてその人なのですから。各項目では、事実はもちろんのこと、ウワサや伝説にも注意を向けてあります。みんな、あっとおどろくような「秘密」や「フィクション」をもっているからこそ、魅力を感じるのです。
本書に登場する人物を決める基準となったのは、アラマタが個人的に「共感できるかどうか」ということでした。したがって、有名か無名か、分野のバランスなどはいっさい気にかけておりません。架空の人すらまじっているかもしれません。でも、どの人も、わたしたちが今いるこの日本に深いかかわりをもっています。これらの先輩とめぐりあえたからこそ、わたしは自分の生まれた国に興味をいだき、ここで生きていく希望をつかまえられたと思っています。―――荒俣 宏