普遍的な応答責任と日本人の一人としての政治的責任、戦争の記憶の亡霊性と継承可能性、事実を認めジャッジメント(判断)を下すことの必要性…。記憶、証言、責任についての明晰な思索から、台頭するナショナリズムの代表的言説を鋭く批判し、「慰安婦」問題から日の丸・君が代問題まで、「国民国家」日本の枠組みそのものをラディカルに問い直す。