明治十六年四月三日、孤島佐渡に北輝次(のち輝次郎、一輝)誕生。幼時より眼病を患い右眼失明。中学時代に社会主義と詩歌にめざめ、後の精神の原型がかたちづくられた。恋に破れ、学問と革命をめざし、混沌の帝都へと旅立つ-構想・執筆三十余年、はじめて明らかになる近代日本の最も危険な思想家の全体像(全五巻)。