60年代の熱狂から70年代の批判へ、そして忘却から華々しい復権へとめまぐるしく評価の変転をへてきたマクルーハンのメディア論。先駆的とされたマクルーハン思想は、情報革命の現代にいかなる意味をもつのか?ヴァーチャル・リアリティがもたらす感覚的・心理的・社会的影響力をめぐる議論と交差させながら、新たな可能性の方向を探る。