ゲーテ、トルストイを「自然」に、シラー、ドストエフスキーを「精神」に対比して、「自然」と「精神」の関係を論じたエッセイ。その関係を、それぞれが求めあう相互的な関係としてみようというトーマス・マンの論点は、彼の思想の重要なキーワードである「中間」「中間の立場」を理論的に述べたものとして重要視されている。