フレスターコフ青年は飢えに追われ、とある田舎宿にころがり込んだ。ところがなぜか市長らお歴々がお出迎え。どうやら検察官と間違えてのことらしい。そこで青年は、官吏たちの弱身につけこみ金を巻上げ、市長の妻や娘をたらしこんだうえ、一片の嘲りの手紙を残して去る。一同地団駄踏んでいるところへ今度は本物の検察官の到来が告げられる。