外国為替市場などにおける巨額な資金の流れは、いまやモノの貿易に代わって世界経済を動かす力となりつつある。この新しい構造の下で、為替レート変動のメカニズムはどうなっているのか。G5プラザ合意(85年9月)から株価大暴落(87年10月)に至る激しい円高現象を綿密に分析し、日米両国の経済と国際通貨体制のゆくえを展望する。