西田哲学の鍵となる五つの概念-"純粋経験""無の論理""弁証法的一般者""行為的直観""絶対矛盾的自己同一"-を「問題群」として捉え直して一つ一つ解きほぐし、その意図した構想の真の姿と意味を明らかにする。西田哲学のもつ深層の知として深さを探究しつつ、日本の哲学の座標軸を明らかにした本格的な西田論。