福田歓一は丸山眞男とともに戦後日本の政治学を理論的にリードした政治思想家。本書は岩波現代文庫のために新たに編まれたオリジナル論文集である。ヨーロッパ政治学史への深い学識に支えられて紡ぎ出された同時代的・原理的考察は今日なお、現代を照らす指針としても有用であろう。