ラブレー研究で知られるフランス文学の泰斗が、わかりえたことだけを綴ったというフランス文学探究。中世から現代までの文学的な題材を論じながら、著者の深い人間洞察・批評精神が披瀝される。ラブレー的ユーモアを穏やかに変奏しつつ、イロニーと博識が充満する。きまじめにして抱腹絶倒のフランス文学通史。