俳句はいろいろな読み方をしていい。秀れた俳句であればあるだけ、その句はユーモアを湛えている。作者の恣意性から生み出された五七五の音は、読者のいろいろな読みの場に出されることによって、作者の内を離れ、あらたな輝きを得ることになる。ネンテン先生が説く、俳句の楽しみ、その広がり。