むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。ふたりは、いちわのひよこをそだて、それはそれはかわいがっていました。そのひよこのあしは、なんと金のあしでした。それを知った王さまは、「なに、金のあしのひよこじゃと。それをわしによこせといえ。いやというなら、あしいっぽんきりとってくるのじゃ」ひよこは王さまにかたあしをとられて、だんだん大きくなりました。ある日、ひよこはかたあしをとりもどしに王さまのおしろにでかけました。