帝都完全崩壊を策した怪人、加藤保憲は"将門の霊"との闘いに敗れ、満州へと去った。世情は軍部の圧力が強くなっていた。その最中、血気盛んな青年将校らを背後から操る怪しげな思想家がいた。北一輝。法華経を信奉し、不敵にも"昭和維新"を企んでいた。そして遂に、"霊告"は下り、昭和11年、2.26の日を迎えたのだった…。サイキック伝奇長編小説第5弾、戦前篇完結!