ロバート・キャパに戦争カメラマンというレッテルを貼る人がいる。確かに代表作の中に戦場を捉えたものは多い。それは、彼の生きた時代が戦争の時代だったからに過ぎない。ただこれだけは言えるだろう。キャパは「時代の目撃者」だった。20年間のカメラマンとしてのキャパの眼は、世界を捉えていた。没後50年のメモリアルに、彼の作品と、その人生を追ってみる。