男が地面に激突する直前、俺はそいつと目を合わせた。そのときから俺の頭の中に"数字"が住み着いた。ある日を境に、ルーレットへのめり込んでいく男。狂気の果てにたどり着いた場所「REPTILE」。"破壊と疾走"新鋭作家の放つハイブロウ小説。第四十七回群像新人賞優秀作。