人間という種がサルから進化したように、人の心も自然淘汰をへて、膨大な時間をかけて進化してきた。進化心理学によれば、人の心はアフリカのサバンナで暮らしていた石器時代に完成され、今にいたるまでほとんど変わっていないという。だからこそ、人種の違い、時代の違いをこえて、人間には共通した好みや美意識、行動パターンがあるのだ。本書には、進化論のダーウィンから『利己的な遺伝子』のドーキンスまでさまざまな学者たちが登場、人間の心のしくみ、その進化の歴史と理由をやさしく語る。思わず膝を打つ知識満載、もっと人の心が知りたくなる「進化心理学」入門。