天下人へ駆け上る信長が、豪壮な城を築いたのは安土だった。「天主閣」の高みから信長が描いた「天下」とは? 一向宗を殲滅し、武田騎馬軍を退け、北陸、中国へ。織田の天下は目前にして、誰よりも焦っていたのは信長自身だった。軍師・竹中半兵衛、黒田官兵衛、光秀、秀吉を集め、ひそかに語った信長の「天下」。そして、本能寺を舞台にそれを引き寄せるための驚くべき計画とは。安土城、本能寺の謎を大胆に解き明かす衝撃作!
信長の秘策、「安土城」にて発動!
文庫では二倍楽しめる!! 「信長」の<表>
「その手があったか!」歴史好きを驚愕させた大胆仮説。文庫化!
奇想の五層の天主閣、安土城を築城し、天下人目前だった信長は、本能寺で腹心光秀の裏切りに遭い、あえない最期を遂げた。「安土城」と「本能寺」――戦国最大の謎に、上田秀人が大胆仮説を引っさげ、挑んだ『天主信長』、待望の文庫化! 信長が用意した周到な計画、その驚くべき全貌とは!? 信長側から描く<表>版!
※本書は2010年8月に講談社創業100周年記念書き下ろし作品として刊行されたものです。文庫化にあたり書名に『<表>』を加えました。新たに講談社文庫に書き下ろされた『天主信長<裏> 天を望むなかれ』は、本作と対をなす作品です。