事故で両親をなくした小学6年生のおっこは、おばあちゃんが経営している春の屋旅館でくらし、若おかみの修業をしている。
仲良しのユーレイ、ウリ坊と美陽の言うことが、ときどき聞こえなくなったり、姿が見えなくなったりすることが、おっこには気がかりでしかたがない。魔物の鈴鬼は、過去に春の屋をおとずれたお客様を、もう一度接客すれば、少し前の自分にもどることができ、ふたりと自由に話せるようになるという。
そこでおっこは、鈴鬼のいうとおりに、魔界で「思い出接客」をはじめる。魔物の同窓会のメンバーをはじめ、次から次になつかしいお客様たちがおとずれる。過去の失敗を振り返り、今度こそ完璧な接客を!と、はりきるおっこだが……。