目次
第一章/道鏡と称徳女帝編
-愛人騒動をデッチ上げた「藤原史観」
称徳女帝に生涯独身を強制した〝時代の掟〟/「乱倫の
女帝」の〝愛人関係〟を検証/藤原仲麻呂と大炊王は
「奇貨おくべし」を再現しようとした!?/対朝鮮半島
の外交政策が原因だった称徳女帯のクーデター/「道鏡
巨根説」「道鏡愛人説」を生んだ歴史家の〝錯覚〟/
〝愛人関係〟を否定した称徳女帝の詔勅/「皇帝」に
なろうとした藤原仲麻呂の〝野望〟/「道鏡皇帝」を
決断した称徳女帝の〝ある事情〟/ユートピアを実現
しようとする「外来思想修正の法則」/皇帝史観と表裏
一体の「藤原史観」 ほか
第二章/桓武天皇と平安京編-遷都を決意させた真相と風水説
遷都反対派を一掃した「藤原種継暗殺事件」/「平城
京~長岡京~平安京」遷都は怨霊対策/平城京と奈良の
大仏を捨てた天皇家の〝贅沢〟/「エリコ返還」と
「平安遷都」に共通する宗教の力/風水説により設計さ
れた平安京と江戸/「迷信」ではなく「科学」としての
陰陽道/長岡京の「鬼門」に位置する平安京 ほか
第三章/『万葉集』と言霊(コトダマ)編
-誰が何の目的で編纂したのか
恋人の名を口にできない古代人の〝タブー感覚〟/言論
の自由を封殺し続ける「コトダマ信仰」の世界/戦後
平和は「平和憲法」によって守られたのか/「祝詞」化
している〝外国製〟日本国憲法/コトダマが支配する
「憲法第九条問題」と「言葉狩り」/本名と通称を使い
分けさせた〝名前のタブー〟/「原万葉集」に〝犯罪
者〟の歌が掲載された謎/「正史」に記載されなかった
『万集』の成立事情 ほか