旧き日本の家を題材に紡がれた傑作短編集
遺産相続で蔵付きの旧い家を手に入れた男。そこで彼が出会ったものは・・・(表題作「蔵のある家」)。 庭一面に椿が咲く家の秘密とは・・・(「椿屋敷」) 開かずの箪笥が開いた、その時・・・(「箪笥」)
亡き人への思い、失われた時代への追憶、そこに浮かび上がる、かけがえのない慕情と哀切。名手・波津彬子が描く、珠玉のミステリアスファンタジー全10編を収録。