▼第1話/諦観の笑み▼第2話/開店へのカウントダウン▼第3話/サービスの極意!?▼第4話/祝福されない店▼第5話/亡霊たちの真昼の宴▼第6話/ツキを呼ぶネズミ(前編)▼第7話/ツキを呼ぶネズミ(後編)▼第8話/マダム・デジュネ▼第9話/歌声酒場●主な登場人物/伊賀観(いが・かん。フランス料理店でのサービス経験3年を買われ「ロワン・ディシー」にスカウトされた。営業スマイルができない)、黒須仮名子(「ロワン・ディシー」オーナー。経歴等は一切謎)、堤計太郎(店長。以前は牛丼屋の店長を5年。フレンチ経験なし)、山懸重臣(ソムリエ。定年退職した元銀行役員。フレンチ経験なし)、川合太一(コミドラン。元美容師。フレンチどころか、食事に関連する店での勤務経験一切なし)、小澤(シェフ。三つ星レストランに勤めていた一流料理人。勤めた店が次々と潰れてきた悪運の持ち主) ●あらすじ/フランス料理店に勤める伊賀は、接客業としては致命的な「笑うことのできない男」。そのことで客とトラブルになり、店を辞めようかと考えていた。だが、そんな彼の目の前に「理想のレストランを作りたい」と豪語する女・黒須が現れ、スカウトをかけてきた。結局、黒須の誘いを受けることにした伊賀だが、手渡された地図の場所は、なんと墓地の中で…(第1話)。●本巻の特徴/墓地の中にあるその店の名前は「Loin d’lci(ロワン・ディシー)」。日本語での意味は「この世の果て」。オーナーはとんでもない大ボケだし、観以外のサービススタッフは全員未経験者。唯一、腕は確かな小澤シェフも、勤める店がことごとく潰れてしまうという、ありがたくない伝説を持っている。そんな状態で一体どうやって「理想のレストラン」を作ろうというのか…!?