偉大なる母 西太后、死す。「この国は私が滅ぼす」。その悲壮な決意に、春児(チュンル)は、光緒帝は――。圧倒的感動で描かれる、ひとつの歴史の終焉。中国歴史巨編、佳境!「春児(チュンル)。春児。私は死ぬけれど、どうかこの国の行末をおまえの目で見定めておくれ。そしていつか、あの世で教えてほしい。陛下、この国はとうとう誰のものにもなりませんでした、ってね」民を愛し、たった1人で清朝を支えた太后の美しくも凄絶な最期。そして最後の皇帝が、玉座に登る――。第42回吉川英治文学賞受賞
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