手と手をつなぐと素敵なことがおきる
絵本作家降矢奈々さんが発起人となって、「3・11後、世界から私たちの未来を考える」というテーマで原画展「手から手へ」展を企画。2012年、イタリアのボローニャを皮切りに、世界4都市を巡回、今春から日本で開催されます。これに合わせて、「手から手へ」展の賛同メンバーである降矢奈々、野坂悦子、トム・スコーンオーへ、三人のコラボレーション絵本を企画しました。絵本のテーマは、「手と手を結ぶと素敵なことが起こる」です。
真っ暗な世界を歩いていたロロとレレが出合い、手を取り合うことでぽわん!と星の花が咲きました。どんどこすすんでいくと、いろんなものに出会います。みんなイライラしたり悲しんでいたりしますが、ロロとレレと手をつなぐと、またまた、ぽわん!と星の花が咲きます。いろいろな出来事のあと、最後には、みんなの頭の上には、ぽわん、ぽわん!と星の花が咲き、世界は、どんどん明るくにぎやかになっていきます。もっともっと星の花が咲いたらいいな、願いを込めた一冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
日本に住む野坂悦子さんと、ベルギーで活躍するトム・スコーンオーヘさん、ブラティスラバにいる降矢奈々さんとがいっしょに手を取り合って作った絵本です。
2012年ボローニャで開催された「手から手へ」展から生まれた一冊といえます。
トムさんのかわいくてポップなイラストと、野坂さんのほわほわとしたやさしい雰囲気が織りなす世界は、読む人を幸せな気分にしてくれることでしょう。