• Author曽野綾子
  • Publisher小学館
  • ISBN9784098253227
  • Publish Date2018年2月

人生の退き際

幕引きのための精神を備えよ
高齢ドライバーによる事故、福祉施設での虐待事件――これらは日本が超高齢化社会になった結果生じてしまった「副作用」ともいえるのではないだろうか。だがこれは、国家が制度で解決できるたぐいのものでもない、と曽野氏は言う。
これからは老人自身が、人間として尊厳ある「生涯の退き際」を迎えるために、心身を備える必要があるのだ。
本書は、曽野氏自身が夫・三浦朱門氏を91歳で看取るなかで実感してきた「高齢者の生き方」について綴ったエッセイのほか、豊かで贅沢な国に慣れた日本人が陥る「体験不足からくる無知」への批判、夫の死後に飼い始めた愛猫「直助」との温かな生活の様子などで構成。
86歳を迎え、「この世を辞退する」覚悟のもと、品位ある生き方を説く一冊。
【編集担当からのおすすめ情報】
「年齢相応に体力がなくなってきている分、今までにないほど頭がよく廻る」と本書にもある通り、86歳を迎えてますます筆が冴える「曽野節」。
「長く生きる」ことだけを目的とせずに、「善く生きる」ための箴言に満ちた一冊です。どのページを開いてもその言葉に叱咤激励され、背筋が伸びます。

>> 続きを表示

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 一切なりゆき / 樹木希林のことば
  • 養老先生、病院へ行く
  • 老いてこそ生き甲斐
  • 変なおじさん
  • いかがなものか
  • 「あの世」の準備、できていますか?
  • ぼくがいま、死について思うこと
  • ほがらかに品よく生きる
  • 95歳まで生きるのは幸せですか?
  • 若杉ばあちゃん医者いらずの食養訓