小説作品が着飾った盛装姿だとすれば、詩は身体の骨格である…。戦後の現代詩を主軸に、俳句・短歌から歌詞にまで拡がる、現代のすぐれた詩歌表現のありようを、その特徴によって類別し、読解を試みる傑作評論。自らもなお詩壇の最前線に立つ著者が、培った経験を惜しみなく注ぎ込んだ第一級の鑑賞にして、現代詩人の代表作とその意図を知るための格好の入門書である。