離れては寄りそい、寄りそってはまた離れる男女の心の絆-時には喧嘩し、時には和解し、結婚という長い道程を二人は歩んでいく。遥かな、遠い道程-。メイプル夫妻という一組の夫婦を主人公に、新婚時代から始まって、20数年後に破局が訪れるまでの二人の心の揺れを繊細に描いた17編の短編集。著者アップダイク自身の結婚生活をもっとも忠実に反映した自伝的作品である。