"人の世に熱あれ、人間に光あれ"大正11年3月、水平社宣言が発表され、全国水平社が結成された。秀昭、和一らを中心に、差別に苦しむ人々が力強く立ち上がる。"小森"の小学生に投げつけられた言葉をきっかけに、旧い社会の因襲と偏見を打破すべく行動を起した孝二たちの前に、頑な人間の愚かさは厚い壁となって立ちはだかり、孝二や貞夫たち青年7人は獄舎に送りこまれる。しかし、人間としての権利に目覚めた人々は、真の自由と平等を求めて叫びをあげ、解放の旗を次々に掲げる。歴史は大きく激しく流れをかえようとしていた…。