笑いと風刺、ナボコフの知られざる魅力に満ちたコレクション第二弾。「認識論的卑劣さ」という意味不明の罪状によって死刑判決を受けた男が、看守や同獄囚らに振り回されながら救いの日を待つ――。アンチ・ユートピア的不条理を描いた表題作と、初邦訳となるナボコフの戯曲を2篇収録。これらは1930年代に実際に上演されて好評を博した。言葉の魔術師の虚構性と演劇性が加速する第二弾。