司馬遼太郎は、歴史と文明、つまりは人間についてありとあらゆる面から思考した。思考は多種多様の大作に結晶したが、その合いま合いまに、肉声が聞こえる短文を数多のこした。「日本人の二十世紀」ほか105篇。うち単行本未収録・70篇。