昭和という激動の時代を生き抜いた仏教者、伊藤真乗。京都の醍醐寺で真言密教を修めたのち、現代社会における仏道を探求した彼は、やがて、真如苑を開創し、一宗を興すことになる。数多くの仏像を自刻し、「昭和の仏師」とも呼ばれた伊藤真乗、その生涯は、人々の心に仏を刻むものであった。写真79点+口絵7点収録。