冷戦の終焉と戦後体制の激変は、日本が世界政治の枠組みの中に安住していた姿を白日の下に曝した。日米構造協議でアメリカが示したのは、このような日本の体制への揺さぶりであり、健全野党として日本のペレストロイカを目指している側面さえあった。一方、湾岸戦争は"日米安保・九条体制"の中で弛緩し、危機管理能力を失った姿を露わにした。民主政はいまその不安定性を際立たせている。改革の方向をどこに求めるべきなのか。