アメリカ合衆国に遅れること40年、日本も1960年代から大量消費時代に突入した。家庭電化製品が普及して生活様式の欧米化が顕著になると、消費者の価値観も多様化して、商品開発にはその動向調査が不可欠となった。本書は、長年消費財メーカーで市場調査に携わってきた著者が、紙おむつ、生理用品、衣料用洗剤、浴剤、シャンプーなどを例に具体的な開発競争の跡を辿り、新製品開発とマーケティングの理論を概観するものである。