1億5000万年前、インドは南極大陸から分離、1億年かけて北へ移動してユーラシア大陸に衝突した。その衝撃でヒマラヤの芽が隆起を始める。ヒマラヤは両大陸の間にあったテチス海から誕生したのだ。隆起の中心はチベット周辺山脈からうねるように南に移動し、そのうねりを包み込むように全体の隆起が重なって高さを増してきた。ヒマラヤはどこまで高くなるのか。精密測量と地形・地質の分析が解明したヒマラヤ誕生のドラマ。