韓国現代史は覇者交代の連続である。外勢とからみあった各種の利益集団が興亡と断絶を繰り返す。まず韓国政治の伝統である族閥支配と地域対立の構造がある。また朝鮮戦争中、軍閥が徐々に形づくられ、出身軍隊別・学校別・地域別を中心に派閥が生まれ、後年の軍事クーデターの主導勢力となる。そして朝鮮戦争は韓国経済に資本蓄積をうながし財閥が生まれる。韓国を動かす支配集団、族閥・軍閥・財閥のベクトルを計り政治力学を解く。