イシュトヴァーンとアムネリスが首尾よくトーラスを取り戻したその頃、パロでは、王女リンダが、ふたりの若き貴族の求愛にこころ悩ませていた。恋人イシュトヴァーンの噂をめぐって、頼りとしていたアルド・ナリスとのあいだには溝が広がるばかり。広い宮廷で彼女の悲しみを知るのは侍女のスニひとりという毎日だった。そんな中で、リンダを思うアウレリアス伯爵は、かねてから彼女の思い人といわれてきたナリスと衝突、決闘を申し込むのだった。-リンダ、ナリス、イシュトヴァーン、不思議な運命で結ばれた3人の愛の行方は?