歌うことで世界と触れはじめた少女春美が、歌と格闘しながら、歌の魔力に憑かれた大歌手都はるみに成長するまでの半生-。都はるみの歌う歌謡に、生の力を与える天の歌、現代の語り文学の胚胎を読みとった著者による、異色の伝記小説。